2019年10月23日に日本でレビュー済み: 勇気で固められた小さな拳
5年前の書籍版(全4巻)は持っていますがせっかくだから入手。小学生のように小柄な女子高生が格闘技の道に引き込まれ、そこにたまたま因縁の相手がいたためリングで対峙する勇気と気合いのストーリー。
といっても別に説教くささもなく、可愛らしくちょっとコミカルな出だしから次第に熱い戦いへと展開していく流れは一気読みすると途中で止められないレベル。
付け焼刃の素人が強者に打ち勝つというパターンをあまり無理なく決着まで上手くまとめています。
かつて勇気を出せずに挫けた人へ、再び奮い立たせてくれる快作。このKindle版は前の単行本には
なかったおまけ4コマも2本ずつ追加。
これで無料公開とあってはまとめて買うしかありません。
主人公・花夏に格闘技を(かなり強引に)勧める小春が血の気が多くて、特に序盤はおまわりさんこの人です状態なのはまあ目をつぶりましょう(笑)。
あと欲を言えば、さすがにみんな線が細すぎてムキムキ感が足りないのは惜しいかな。
Kindle化の際のスキャニングがうまくなかったのか、トーン模様にモアレ(格子模様)が出ているのもちょっと……まあそこまで気にする人は少数派か。
ちなみに作者の松井勝法さんは一部で有名な『ロケットでつきぬけろ!』のキユさん。
『ONE PIECE』尾田先生のアシスタントだったこともあり、『ハナカク』3巻の帯には尾田さん
が応援コメントを寄せていました。